斫り(はつり)工事の現場紹介

斫り(はつり)工事は何日もかかる大がかりなものから、
1か所であれば数分で終わるものまで、
規模はさまざまです。
このページでは、自動車道の橋脚の基礎造りである
「場所打ちコンクリート杭」の斫り(はつり)工事を
手順に沿ってご紹介します。

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1 作業前

自動車道の橋脚の土台部分の工事です。
地中に深く埋められた鉄筋入りのコンクリート柱(現場打ちコンクリート杭)の上部(杭頭)のコンクリートを斫り(はつり)、鉄筋がむき出しになるようにします。
杭頭の下側に番線(太い針金)を巻いています。


2 コンクリートカッターで切り込みを入れる

番線を目印に、コンクリートカッターで切り込みを入れます。細かい粉塵が飛散するため、マスクとゴーグルは必須です。集塵機で粉塵を吸い取りながら作業します。


3 円柱をエアードリル(削岩機)で削孔する

円柱に3カ所穴を開けます。中に鉄筋が通っているため、中の様子を確認しながら50㎝ほどの深さに削孔していきます。


4 コンクリートブレーカーで円柱にセリ矢を打ち込みます

鉄のくさび(セリ矢)を打ち込みます。中の鉄筋を避け、3カ所のバランスを取りながら慎重に作業を進めます。打ち込みを進めると円柱に亀裂が入ります。これで杭の縁切り作業は完了です。


5 円柱の上部をクレーンで吊り上げます

しっかりとワイヤーで固定し、クレーンで吊り上げを開始します。中の鉄筋に配慮しながら安全第一で作業を行います。


6 断面を整えます

本体の断面を削り、カッターで入れた切り込みのところまで整えます。削りすぎないように慎重にする必要がありますので、

鉄筋の周りも丁寧に削ります。
がれきもしっかり取り除いて全作業完了です。
この作業を9本すべて行いました。

今回の取材・撮影にご協力いただきました、入交建設株式会社さま、ありがとうございました。

お問い合わせ
株式会社山壽工務店

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